切断する燃料ガスを水素ガスにする
以前から地球環境保全への貢献に向け、二酸化炭素(CO2)排出制御を省エネに取り組んでおり、その観点からも次世代クリーンエネルギーと称される「水素」の採用を検討を進め、結果として、SDGs(持続可能な開発目標)活動の一環として捉えています。
まずは開先加工分野で水素ガスの採用を決めました。2021年9月中を目処に、新たな「R開先用ロボット」を導入する計画だが、その燃料ガスを水素とする。
「ハルドックス」の用途は、ダンプボディやシャベルバケット、コンテナをはじめとする建機・産機向けが代表的で、我が社もこれら需要分野を手掛ける事かた切板と併せて開先ニーズも多い。直接開先はポータブル機を応用して手掛けるが、R曲げの伴う開先は設備がないため対応できていなかった。今回、顧客サービス強化の一環で専用ロボットによる開先の内製化を実現する。
水素は、プロパンやアセチレンといった一般的なガスに比べて
① 切断速度アップ
② 予熱時間短縮
③ キャンバ抑制による品質向上とノロ取りなどの後処理作業負担の低減
④ 幅射熱が少なく作業快適性に優位
⑤ CO2低減で環境配慮
などの特徴があり、”硬さ”が売りの「ハルドックス」の高品質加工にも合致します。実際には、火炎の視認性を確保するためわずかに炭化水素ガスを混合したボンベを使用するが、CO2排出抑制と品質面での顧客満足度向上を両立さたい。